「自分を変えたいけどなかなか変えられない。目標を達成したいけどを達成できない気がしている……」という経験ってありませんか?
僕は頭の中の目標達成の想像が苦手で長年悩んできました。しかし今は自分の言葉を使って自分らしく生きる生活を毎日積み重ねることができています。
もし僕の過去の様に頭の中での目標達成が苦手で悩みを抱えているなら、いつもの目標設定に「ビジュアライゼーション」をプラスすることをおすすめします。
この記事では自身の体験を踏まえて、ビジュアライゼーションが役立つ理由と、実践的な方法を詳しく解説します。
少しでも生活が楽になれば嬉しいです。
ビジュアライゼーションとは【自分が望んでいる現実をリアルにイメージすること】です。
目標を達成した将来の自分から見えている情景、あるいは、目標達成に向けてあるべき自分から見える世界の姿をリアルに頭の中で再現しイメージすることです。
心の中に鮮明な映像を描いて、目標達成に必要な世界をリアルに表現し、強い情動を伴って目標達成のリアリティを高め、目標達成をより加速・確実にする技術です。
1999年に行われた研究で、カリフォルニア大学が効果的なビジュアライゼーションについて、自分の中で何かを想像して将来を考えてイメージすることは自分の目標達成にどのくらい効果があるのかという事を研究しました。
試験を控えた学生達にふたつのパターンでビジュアライゼーションをやってもらいました。
- テストの結果をビジュアライゼーションしてもらったグループ。
受かるだろう、成功するだろと結果そのものを想像。 - テストのプロセスをビジュアライゼーションしてもらったグループ。テストまでの過程をプロセスして、成功したらこうしようというところまでも想像。
この結果何がわかったかというと、結果までの過程をビジュアライゼーションしたグループの方が、勉強の集中力が高まって、さらに試験に対しての不安感が減りやすいということがわかりました。
つまり、集中力も上がり、結果に繋げやすくなる上にテスト本番にも強くなったということです。
逆に、結果をビジュアライゼーションしたグループは、自分が受かった姿を想像することで満足してしまって集中力も続かないし、落ちたらどうしようということを考えてしまうので、かえって不安感が増すということが解りました。
リラックスして、キッチンに新鮮なレモンを1個取りに行くところを想像してください。
ルータイス著「アファメーション」p253より引用
冷蔵庫に向かって歩き、ドアを開いて果物ケースを引き出します。その中の、固く黄色いレモンを手に取ります。
冷蔵庫のドアを閉めて、レモンをカウンターに乗せます。レモンを前後に転がすと、しだいに柔らかくなってきます。刃物類の引き出しを開けてナイフを取り出し、みずみずしいレモンを半分に切ります。
片方を手に取り、ゆっくりと口に運びます。口に入れる前に、果汁の香りを楽しみます。
そして、実際に味わってみます。さあ、大きくひとかじりしましょう。
こちらのワークは単なるイメージ再現にすぎないわけですが五感を通じてリアルなレモンの感触・味わい・体感できたのではないでしょうか?
例えば梅干しやレモンを想像しただけで、口の中に唾液が出てくるということも起こってしまいます。
ソビエト連邦の生理学者、イワン・パブロフによって発見された、「条件反射」という現象です。
このように、何かをイメージするだけで、イメージした行動による心理的効果のみならず身体的効果も現れてしまうことは、実は日常茶飯事なのです。イメージの力って本当にすごいですよね。
では、理想の未来を作るためには、ビジュアライゼーションにどんな効果が期待できるでしょうか?
ビジュアライゼーションは、頭の中で自分が望む世界や目標とするイメージと情景をリアルに再現し、その世界のリアリティを強めます。
感動的なことを想像するだけで泣いたり、嫌な事を思い出して腹を立てたり、実際に間接的に感情や生理現象まで影響が出ています。
人間が脳内に持つリアリティの力は絶大ですね。
脳科学者のマシュー・ウォーカーによると想像するだけで物理的訓練の約50%の効果を得られると述べています。
ピアノの物理的訓練と想像上での訓練の違いを比べた。ビジュアライゼーションの研究はすでに行われているんだ。
夢を叶えるにはまずこの習慣
その結果、ピアノの訓練を想像上で行うだけでも、物理的訓練の約50%の効果を得られることが分かったんだ。
50%ってどういう意味かというと、脳細胞の形態の変化率が50%なんだ。ただビジュアライゼーションをするだけでも脳の構造を効果的に変えられることが分かったんだ。
人間は、脳内に蓄積されたリアリティに従って判断し、また行動します。
脳や潜在意識は、脳内で最もリアリティの強い世界を自分にふさわしいものとして認識し、それらを現実化しようとします。
脳内に描かれた世界にいる自分のあるべき姿に臨場感が与えられると、脳幹網様体賦活系(RAS、Riticular Activating System)によってそれらが選択され、私たちはスムーズに目標達成へと向かうことができます。
リアリティのないものは、どんなに一生懸命に目標設定しても、脳は自分にとって関係のないものと認識し、スルーしてしまいます。
過去の自分の成功体験がない人はこれからの過程を想像するということです。
過程に目を向ける事で、それに対する取り組み方や脅威への対策、それに対する集中力が上がって勝手に結果が付いてくるわけです。
結果をイメージするのではなく、過程をビジュアライゼーションしましょう
「リアリティ」とは、脳内におけるその人にとっての”真実”のことであり、自分自身のあるべき姿と、そこから見える世界の姿のことです。
頭の中で臨場感の高い世界をありありと想像することができれば達成の前味も脅威の前味も味わうことができます。
【目標設定】において最も重要なことは、【望む世界】のリアリティです。
「リアリティ」を強めることさえできれば、目標を現実化していくことができます。目標設定に置いては「リアリティ」を高めることがとても重要な要素となります。
ビジュアライゼーションは、視覚だけを頼りにするものではなく、五感を駆使して行うものです。
五感を総動員し、頭の中でより臨場感豊かに再現し、イメージをすることがビジュアライゼーションなのです。
リアルに細部まで表現し、強い情動を伴って臨場感豊かにイメージする必要があります。
朝のリラックスした状態で書斎の少し硬い椅子に座り、目の前の茶色の手帳を開く、小鳥の鳴き声が聴こえて窓を見ると、春のやさしい日がカーテンの隙間からパァと差し込んできて心地良い。今日は暑くも寒くもないとても心地良い朝だ。
机の上に置いてあるアナログ時計は6時37分を指していてチクタクと音が鳴る。目の前の手帳をパラパラとめくって今日の日付のページを開き予定を確認する。
そして少し薄めのブラックコーヒーのやさしい香りと味を楽しみながら役に立つ情報の執筆を始めている。
このように擬音やオノマトペを使い視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を用いて想像しリアリティを高めていきます。
ゴールが現状のから遠ければ遠いほど、達成をイメージすることが難しくなります。そしてその現実と理想のGAPに苦しむことになります。
なのでビジュアライゼーションでは「ゴール地点」だけではなく「ゴールの世界を構成する具体的な要素」や「ゴールを達成していく過程での明確な中間地点」を想像しリアリティを大切にしましょう。
本質は、ゴールを達成するために今自分があるべき姿をリアルに創造することです。
目標達成のためには新しいことに挑戦したり、新しい人にあったり、新しい環境に飛び込んだりと代価を先に払う必要があります。
しかし脳は新たな人や環境や挑戦をするにあたって潜在的に脅威とみなし無意識的に抵抗しようとする現状維持バイアスが働きます。
目標達成に効果的であると分かっていても無意識的に脅威を感じてしまうために新しい行動や習慣にうまく適応できません。
しかし脳は実際の経験とイメージしたことは区別できません。
達成のために効果的で気が進まない特定の出来事や特定の状況を先に鮮明にイメージをすることで実際にリアルで行動する際に既視感や既知の試練だと脳に錯覚させることができます。
もうすでに知っていることなので新しいことを始める際に脳の抵抗感を低減させることができます。
ビジュアライゼーションの本質は成功した姿だけを想像する行為ではありません。
先述しましたがビジュアライゼーションとは心の中に鮮明な映像を描いて、目標達成に必要な世界をリアルに表現し、強い情動を伴って目標達成のリアリティを高め、目標達成をより加速・確実にする技術です。
想像で物理的効訓練の50%の効果が得られるということは事前に苦痛や障害を味わっておけばいいのです。
「リアリティ」を強めることさえできれば、目標を現実化していくことができます。
- 目を瞑る
- 最高の自分の状況を明確に想像する
- 目標達成のプロセスを想像する
- 障害や脅威をあらかじめ知る
- 感情をしっかりと感じる
当たり前ですが目標が遠ければ遠いほど、達成までの道のりはわかりません。
階段で言うと途中の階段が霧がかっている状態です。
最初はイメージできなくても願望を知ることでRASが刺激され少しずつ情報が入るようになりチャンスに気づくようになります。その結果目の前の一段が登れるようになります。
復業収入で月収100万円手に入れて家族を楽にさせたい。
そのためにはとにかく情報収集する時間を毎朝1時間作ろう。
情報収集を半年続けていると収入を得るにはお金でお金を産む仕組みを持つことが必要ということがわかった。
最初にお金を手に入れるためには自分の時間を売るか、人の商品を売るか、自分の商品を売るしか選択肢はないことがわかった。
そして復業で収入を得るには最低でも3年は必要なことがわかった。マネーモチベーションは長続きせず、10年以上報酬が無くても続けたいと思うことじゃないと脳科学的に続かないことがわかった。
自分の商品を販売するには顧客リストが必要だということがわかった。実際にリストを集めて見ると100人に2〜3人は成約することがわかった。そしてリストを得るために最も多くの広告費と時間を使った人が長く生き残ることがわかった。
本当は怖いけど3年間好きなジャンルで人の役に立つ情報を毎日発信をして自分の好きな人の共感を得ながら月収の3割は広告費に使ってみよう。(既視感により抵抗感を低減)
このようにビジュアライゼーションを続けると霧がかかったゴール地点までの階段も一段ずつ見えるようになってきます。
それを一段一段着実に登っていくのです。
- 想像力が上がる
- RASによりチャンスに気づく
- 達成のプロセスが鮮明になってくる
- 自分の障害や脅威がわかる
- 事前に視覚化して抵抗感を低減する
- やるべきことができるようになる
- 達成の前味がわかる
- 目の前のことに集中できる
- 自分の意識を上げることができる
ここで僕が好きな名言を一つご紹介したいと思います。
Anything one man can imagine, other men can make real.
人が想像できることは、必ず人が実現できる。
Jules Verne
目標を達成するためには様々な不安や恐れ脅威や葛藤など障害が必ず現れます。
その障害を乗り越えるために先に想像しておくと既視感がうまれ『事前にイメージ体験しといたから大丈夫!いける!』と脳を錯覚させることができます。
ビジュアライゼーションは都合のいい成功の前味を味わうだけでなく不安や恐れや挫折を乗り越えて苦労している自分も想像することができます。
少しずつ目標達成に効果的な行動が見えてきます。そしてイメージの中で先に練習や苦痛を味わうことでやりたくなくてもやるべきことが挑戦できるようになってきます。
心身ともに健康でエネルギッシュな毎日を送り大切な人を笑顔にしている。そして職業を卓越し好きな人の役に立っている。好きな時に好きな場所で好きな事を好きなだけすることができる。
このように達成の前味を味わっていれば情報が入ってくるようになります。そして達成のための壁を理解し自己成長して行く中で進んで代価を支払うことができます。
マネーモチベーションだけではなく健康面、人間関係面、職業面、経済面、趣味教養など自分の人生はどんな状態だと幸せなのか?どんな毎日だと幸せなのかを長期的に考えて考えて考えて少しずつ見えるようになってきます。
共に目に見えないものを見る力を養い心の平安を手に入れられるように積み重ねて参りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Thank You for being you. You have a nice day now!