新しいことに挑戦しようとしても、「自信がない。」「自分にはできないんじゃないか」と感じて行動を起こせない……そんな経験はありませんか?
僕は過去に自己否定的な思考習慣がありメンタル疾患、無気力、対人恐怖症などを経験しました。そして起業失敗、一家離散、破産、ホームレス、医療保護と全てを失い社会から逃げた過去があります。
しかし思考習慣を変えることで今では毎日最善の自分を信じ自分らしく生きることができています。この記事ではメンタル疾患を経験した観点から【思考習慣】について詳しく解説します。
生活が楽になれば嬉しいです。
肯定的な思考習慣を持つ
「自分にはできない。」「自分には価値がない。」「才能がない。」このようについ脳裏によぎることはありませんか?
過去の僕のように自分のことをマイナスに思ってしまうと、その事が現実化してしまうかもしれません。
仏教では因果応報の教えを説きます。当たり前ですが良い思考習慣があれば良い行いをして良い結果が得られます、悪い思考習慣があれば悪い行いをして悪い結果になります。
思考は全ての原点です。本当の意味で心の平安を手に入れるためには肯定的な思考習慣を手に入れる必要があります。
思考は現実化するメカニズムの説明として実感できるものに、「カラーバス効果」が挙げられます。カラーバス効果とは、たとえば、自分のまわりにある「赤いもの」を5秒間で探せと言われたとき、そこにほかの色があったとしても、その5秒間はほぼ「赤いもの」しか目に入らなくなる現象のことです。
理由は脳の中の脳幹網様体賦活系(RAS、Riticular Activating System)が刺激されるからです。
RASとは脳幹から大脳全体に向かう神経の束であり、神経のネットワークの事です。
RASは注意のフィルターとして機能します。重要でない情報をスルーして重要な情報を処理するために脳全体に司令をだして情報に集中し記憶力が高まる仕組みになっています。
そのため、「思考は現実化する」は、「頭で思っているものを見るようになる」「思い始めたから目につくようになる」というのが正確な表現とも言えるでしょう。
例えば、今日のラッキーカラーが「赤」だったとします。すると、普段以上に赤色のものが目に入ってきた経験はないでしょうか。
これは事前にラッキーカラーという形で「赤に意識を向ける」という情報が脳内にインプットされ、いつも以上に赤色に注意が向いている、ということです。
では「赤に意識を向ける」ことを前提に、以下の画像を見てください。
「赤に意識を向ける」と仮定したため、画像の赤い部分がいつも以上に目に入ったのではないでしょうか。
このように、ごくわずかな部分であったとしても意識を向けることで人はたやすく情報を発見します。
カラーバス効果は、色に限定した効果ではありません。
カラーバス効果は意識した特定の情報に関連する、視覚・聴覚などから得られる情報を無意識のうちに取捨選択して積極的に認識する、という効果です。つまり「人は自分が見たいものに意識を向けている傾向がある」と言えます。
例えば「副業で収入を得たい。」と心から思っていれば収入を得るための情報が次々に目や耳に入ってくるようになります。
じつは、過去にもその話を聞いたことがあったのに、そのときは脳が重要な情報だと認識していなかったのでしょう。でも、副業を考えている今は、それに関連する情報にとても敏感になっています。
そうしていくうちに、書籍が目に入ったり、インターネットで検索したり、起業した人と交流する機会などが得られ、いつしか結果として「思考が現実化」するのです。
オックスフォード大学のメラニー・フェネルは自信の著書『自信をもてないあなたへ 自分でできる認知行動療法』にて、「自信がない」とは、「自己評価が低い」ことだと述べています。
自己評価が低い人は、仕事では失敗を恐れるあまり完璧主義になったり、無理な激務をこなそうとしたりする。
さらに自意識が強いためリーダーのように振る舞ったり、反対に、どんな犠牲を払ってでも他人を優先しようとしたり、親密な関係から身を引こうとしたりする場合もあるのだそう。
さらに自分には価値がないと思っているため、余暇を楽しまなかったり、病気になっても我慢したり、自分への適切なケアを怠ってしまう傾向にあるそうです。
「自分には価値がない。」「自分はできない。」などの低い自己評価の中心にあるのは、自分に対する否定的・悲観的な「思い込み」だとメラニー・フェネルは指摘しています。
多くの場合、身長や体重と同じように揺るぎない「事実」として語られがちだが、自己評価はひとつの解釈であって、決して事実ではないことがわかります。
自己評価は「思い込み」に過ぎない。しかし長年の思い込みを取り払うのは簡単なことではない。そのため、まずは現状を理解することが近道になると述べています。
こうした現状を理解するアプローチは「認知行動療法」と呼ばれます。
「認知」は、さまざまな考えや思い込み、態度に焦点を当てることを指し、これにより、なぜそういう問題が起き、なぜ続いているのかが分かりやすくします。その後、これまでとは違う「行動」をすることで、自分が変わっていく方法を見つけていきます。
思い込みが何故生まれてくるのか?
なぜ否定的な見方が続いてきたのか?
自己批判から有害な行動をやめる方法は?
理想と現実のGAPは何故存在するのか?
自己批判に反論する方法は?
他にも肯定的な見方を作り上げたり、あるいは、低い自己評価を補う方法を考えたりします。
他人を思いやるように、自分自信のことを大切に思うことをセルフコンパッションといいます。ネガティブな状況や強いストレスがかかる状況でも、前向きな気持ちを持ち続けられる心理状態やその技法を指します。
マインドフルネスはセルフコンパッションにおいてもっともベーシックな取り組みです。
苦しい状態に陥った時に辛い感覚を無視したり誇張することなく「そこにある事実」としてありのままに受け入れ、ストレスを減らしていく取り組みのことです。
慈悲の瞑想では「私が健康でありますように。」「私の悩みや苦しみがなくなりますように。」とまずは自分自身に優しい言葉をかけます。
心の中で傷ついた自分を癒やすための言葉をかけることで気分が楽になり、優しい気持ちになれます。気持ちが落ち着いた後は他者に対して慈しみが持てるような言葉を唱えます。
両者への慈しみを持てるようになると、マインドフルネスな状態で心を落ち着かせることができます。
リマインドペーパーとは、苦しい状況に陥った時に備えて自分が苦しい時に「取るべき行動」や「自分に書ける優しい言葉」を準備しておきます。
苦しい状況に陥っても、客観的なきっかけを持つことで、冷静に自分と向き合い適切な行動をとれるようになります。
ジャーナリングとは、頭に浮かんだことをあるがままに書き続け、客観的に自分を把握する手法です。
書く内容は自分が不安に感じていることや、ストレスの要因、悩みなどです。
書き記すことで自分自身が無意識に感じている否定的な問題を客観的に把握し、感情とと切り離し課題を見つけ対処できるようになります。
他人を思いやるように、自分自身のことを大切にしてまずは現状を把握します。
そして理想の自分とのGAPを把握します。そのGAPを埋めるための細かいステップが日々取り組むべき課題となります。
肯定的な思考習慣を持つことで事実と感情を切り離し、今自分がやるべきことが明確にわかるようになります。
そうすることで脳幹網様体賦活系(RAS、Riticular Activating System)が刺激され重要な情報を処理するために脳全体に司令をだして情報に集中する仕組みになっています。
- 思考は全ての原点
- 肯定的な思考習慣を持つ
- 瞑想で自己理解をする
- 挫折への対処をする
- 理想と現状のGAPを知る
- 課題を紙に書く
- RASにより思考は現実化する
ここで僕が好きな名言をご紹介したいと思います。
Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words. Be careful of your words, for your words become your deeds.
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
Mother Teresa
僕は過去に起業失敗、一家離散、破産、ホームレス、医療保護と全てを失い社会から逃げた過去があります。
自分が諦めかけそうになった時に、周りの方々の愛を知り、僕はもう一度人生をやり直せるなら「たった一人でもいいから大切な人を笑顔にしたい。」と思いました。
閉鎖病棟ではカウンセリングや認知行動療法をうけて自分の思考を見つめることを繰り返し、自分の現状と、自分が本当に心からもとめているものを自問しひたすらに毎日書き続けました。
少しずつ少しずつ自分の否定的な思考習慣に気がつくことができるようになり。少しずつ自分を赦すことができるようになりました。今では思考習慣を変えることで今では毎日最善の自分を信じ自分らしく生きることができています。
過去の失敗や罪を認め発信することで、誰かが苦しんでいる時に僕のコンテンツを目にして、少しでも逆境に立ち向かっていく励みになればと思っています。
共に良い思考習慣を形成し豊かな人生を歩めたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Thank You for being you.
You have a nice day now!