【最悪のマーケティング】ホープマーケティング

本記事の内容

忘れもしない小学校5年生の冬、両親が離婚することになった。原因は父の借金だ。

取引先の計画倒産に合い孫請けだった父が責任を持つことになった。裁判に勝とうが関係ない払えない物は払えないというのが現実だった。

今まで寝食を忘れて必死に働いてきた父も母もさすがにこたえたと思う。

しかし僕たち姉弟にはなんにもネガティブなことを言わず支えてくれていた。そんな父と母から学んだ最悪のマーケティング手法をここでは触れていきたいと思います。

売る仕組みがないと一瞬で壊れる

タイル屋の父と美容師の母の間に生まれて小さい時から正直貴重な体験をしてきた。家に帰ると常にお客様がいたり、取引先の職人さん達がいていつも家が賑わっていた。

技術でお客様を笑顔にする両親をみて誇らしかった。そして正直お客様からもらうお小遣いも嬉しかった。

こんな環境に育ち僕も将来は商売人になるんだということを確信していた。

しかし幸せそうに見えた家庭も急に崩れることになる。

売る技術がないと安定しない

取引先の倒産により未払いで夜逃げされることになった僕たちは一気に借金が1億円できた。そして離婚することになった。

幸い母ちゃんが子供の教育の為によくないからといって仮面夫婦として戻ってきてくれた。

そこから母ちゃんは美容師を辞めて親父も職人達さんのしばらくの給料の面倒を見たあと一人で働くようになった。

それから一人で細々と働くようになった父は今までのような大きい仕事もできないし、忙しい時と仕事のない時のGAPに悩まされていた。

願っても働いても現状は変わらない

父はお人好し過ぎて働いても働いても騙されて借金を作ってくる。夜逃げされて騙されてさらに紹介された弁護士さんに600万円近くも騙されるような人だ。

幼少期からうちにはちゃんとしたシステムがないことは分かっていた。だから僕が頑張って稼ぐ力をつけないといけないと強く思い続けていた。

しかし願うだけでは、この状況は10年たっても20年たっても変わらなかった。

父の大きな勘違い

取引先の方々や紹介のみで商売をしてきた父はマーケティングの重要性を全く理解していなかった。むしろ知らなかったんだと思う、

「技術さえあれば必ずお客様は回ってくる。技術さえあれば誠実に仕事をすれば必ず頼って来てくれる。」と父と母は言い続けるが僕は「そんなわけない。」と答えた。

取引先や紹介のみで回して来た父だが正直言ってすごいと思うマーケティングなしでここまで来たんだから。しかし取引先も高齢化してだんだんと仕事をたたむようになってきた。本当に依頼のない期間が増えてきていたのが現状だった。

「どれだけ素晴らしいサービスや商品でもお客様に伝わってなかったら存在しないのと同じ今の親父は砂漠で看板立ててビジネスしてるのと同じやで。」と言った。

父の強みを分析しマーケットに

まずは今まで父のキャリアや思いを分析してビジネスプランとマーケティングプランを立てて最速で実行することにした。

背に腹はかえられなかった。先生に素直に学び改善して自分でビラ配りから始めた。

最初は全然反応がとれなかったけど少しずつ少しずつ改善していくことで反応が増えてきて今では行列ができるほどお客様に待ってもらうまでになった。

願ってもなにもしない不安な時と願って売る技術を学び実践するのとでは結果は全く違う。

改めて商売人は動かないとダメなのだと思った。

技術さえあれば食えるは幻想

「技術さえあれば食える。」これほど悲しい勘違いはありませんよね。

電話がなるのをじーっとまってお客様が来るのを「こないかな?こないかな?」と待っている。このように願うだけのマーケティングをホープマーケティングといいます。

事態を打開するには「売る」という決断と「売る技術」を手に入れることしかない状況です。

売れない人の共通点

営業はしたくないです。

売り込みたくないです。

売ることに対する罪悪感が行動の邪魔になってしまっているんです。

ここで勘違いして欲しくないのは「売る」ことは多くの方々に幸せを届けることです。

その証拠にマーケティングを始めてからの弊社の工務店は喜びの声が5段階の評価で常に最高評価をいただいて口コミも60件は越えてきています。

お客様にも親父に頼んでよかったという内容の口コミが殆どです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

もしこの記事をごらんになっているあなたもただ願うだけのマーケティング=ホープマーケティングの状態にあるのであれば是非マーケティングの技術を手に入れてみるのはいかがでしょうか?

まずは「売る」という決断と「売る技術」を手に入れることです。

まずは願うだけではなく現実を変えるには確実に行動が必要です。

原理原則は最低限のテストから始めてデータを集めて改善する。これの繰り返しです。

Daisuke Fukami
Daisuke Fukami

是非ホープマーケティングを辞めて実際に動き出すことをおすすめします。