この記事では【内発的動機づけの重要性】について紹介します。
仕事や学業において頑張ってはいるけど全く楽しめていないという経験ってありませんか?
僕は過去には見栄やプライドに縛られ他人の為の目標を追っかけて燃え尽きた経験やメンタル疾患になった経験があります。
日々の楽しみ方も分からず【本当の自分の生きる目的】が見えなくなってしまっていたんです。
失敗の経験を活かし自分と向き合い、今では自分が心から納得のいく願望に向かって目標設定をして毎日積み重ねることができています。
この記事では自身の体験を踏まえて【内発的動機づけの重要性】について解説します。
少しでも生活が楽になれば嬉しいです。
願望を具体的に明確化する。
内発的動機付けとは内面に沸き起こった興味・関心や意欲に動機づけられている状態のことです。
動機づけの要因は金銭や食べ物、名誉など、外から与えられる外的報酬に基づかないものを指します。
社会心理学者のデジによれば、内発的動機付けには有能感と自己決定感が強く影響するといいます。
つまり人は、仕事をする中で「能力を発揮できている」という感覚がある時、また、「自分自身で目的を定め、計画を立て、実行している」という感覚があるときに、内発的動機を得やすいといえます。
自分の本当の願望を知ることが大切なんですね
先述しましたが、内発的動機づけとはお金や名声など外発的なものを目的とするのではなく、自分自身の楽しいという気持ちや好奇心を軸にして行動することです。
「勉強自体が面白い」と感じている人は、受験勉強でも良い成績を残しているはずです。
「仕事自体が面白い」と感じている人も、いい成績を残せる可能性が高くなります。
しかし、そんな人は才能に恵まれた人で自分は違う。そう決めつけていませんか?
願望は上質な情報や上質な人との出会いで育てることができます。
願望が明確でない場合、実はそれには科学的な理由があるかもしれません。
ここでは心理学者リチャード・E・ニスベットたちの実験をご紹介します。
まず幼稚園児たちにマーカーを使って絵を描いてもらいます。Aのグループには、上手に絵を描けたらご褒美をあげると事前に伝えておく
Bのグループには先にご褒美のことには触れず、描いた後にあげる
Cのグループにはご褒美をあげない
という実験をしました。すると、AのグループはBやCのグループよりも長く絵を描いて遊びました。
その後BとCのグループはご褒美がなくても絵を描いて遊んだのに対し、Aのグループの子供たちはご褒美がなければ絵を書かなくなってしまいました。
この実験から、自主的な行動に対して報酬を与えることで、やりがいや楽しみという内発的動機づけが失われてしまうということが示唆されています。
ここでは心理学者ルース・バトラーの実験をご紹介します。
心理学者ルース・バトラーの実験によると、他の人と比べるより自分自身と比べた方がより成長できるそうです。
この実験では中学生を2つのグループに分けます。
Aチームには「他の学生と比べて評価する」 Bチームには「あなたの成績の上がり具合を見て評価する」と伝えました。
すると、テストを何度か繰り返すうちに、Bチームの方が良い成績を納めるようになりました。
客観的に自分がどう見られるのかをモチベーションにすると、なかなかコントロールするのが難しい上に、相手が満足する点数を取ればそれでいいと考えてしまいます。
それよりも「自分の問題解決能力をあげたい」など主体的な理由がある方が、モチベーションが持続する可能性が高まったのです。
さらに心理学者エイムズの実験でも、他の人と比べるより自分自身と比べた方がより成長できることが示唆されています。
Aチームの子たちには「成績が良かった方にご褒美をあげる」と伝える。Bチームの子たちには「勝ち負けは無く、2人には研究に協力してくれたご褒美をあげる」と伝える。
その結果、自分の成績を振り返る際にAチームの子たちは『自身の能力や運』と結び付けた子が多く、Bチームの子たちは『自分の努力』と結び付けた子が多かった。
他人と競って「自分に実力があった」と評価した場合、成功したら怠けてしまいますし、仮に負けた場合、実力がない。才能がない。とモチベーションが一気に低下します。
一方で人と競うのではなく、自分のやるべきことにフォーカスした場合は自分の積み重ねたプロセスに対して自分を褒めるという行動をとります。
いかがだったでしょうか?これらの実験から、報酬を与えることで、やりがいや楽しみという内発的動機づけが失われてしまうということが示唆されています。
つまり自主的な行動は心から自分がやりたい、楽しいと思えるからこそ意義があるもので、それに報酬を与えてしまうことで、その行動は報酬を得るためにやっている行為にすり替えられてしまうのです。
仕事においても学業においても自己成長や自己実現のために自発的にやりたいという内容に対しては、余計な報酬を用意する必要はなく、ただ本人がやりたいということをやれる環境を用意するということが大事なことだと思います。
お金や報酬を追うのではなく仕事を追う、報酬を追うのではなく仕事自体が自己実現になるように内発的動機付けをすることが重要なポイントになります。
願望を育てるためには、よりよい人と出会い、より良い書物を読み願望を拡張するという方法があります。
『自分はこういう人になりたい!!』と思える、心が動くような上質な生き方をしている人や書物との接触頻度を出来る限り増やすと実際に願望が広がって行きました。
さらに憧れの人に会いに行ったり、映画を見たり、芸術に触れて美術館や演劇を見に行く、書店に行き自分が勝手に手に取ってしまう本を調べに行ったりして教養を高める。
「この本は私の教養を高めてくれる本だ!」と思ったら買ってアウトプットしてみる。
他にも外に出て旅をしてみたり、時には上質な友人と語る時間を作るなど願望をストックする時間を持つ。
日々の勉強や仕事においてももっと上を目指していく。そんな生き方が願望を育てることができる尊い生き方じゃないかなって僕は思います。
僕は過去に内発的動機づけよりも先に報酬を追いかけパッションダウンしたり、他人と比べることで本当に自分のしたいことを見失ってしまっていました。
生きる目的も何もかも失った僕は願望を見つけることができませんでした。
しかし願望の拡張の方法を学んでからは少しずつ願望が明確になり今では信念があります。
眼の前の一歩がが願望や夢に繋がっていない。「頑張ったってしょうがない。」という状況だとなかなか代償を先払いするのが難しくなると思います。
内発的動機付けのためにもまずは自分が心から求める【燃えるような願望】を育てることをおすすめします。
自分が愛する仕事や学業を真摯に追うことで報酬は後からついてきます。
内発的動機付けによって行動できる
願望は育てることができる
報酬ではなく仕事を追う
上質な人との出会いで願望は育つ
良い書物との出会いで願望は育つ
ここで僕が好きな名言を一つご紹介したいと思います。
What’s money? A man is a success if he gets up in the morning and goes to bed at night and in between does what he wants to do.
金が何だ? 朝起きて、夜寝る。その間にしたいことをしたかどうか。男の成功は、それで決まる。
Bob Dylan
世の中にはお金持ちになることが成功だと考える人もいます。
でもボブ・ディランの考えは違います。彼にとって、成功とは、好きなことをすることである。
したいことをして日々を過ごすことができるなら、その人は成功していると彼は言います。でも、日々自分がしていることを好きになれないなら、成功しているとは言えない。
満足いく収入があっても自分がしていることを好きにはなれない、という人もいるかもしれない。その場合は、成功とは何かを考え直すべき時かもしれません。
共に仕事を愛し共に成長していきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Thank You for being you. You have a nice day now!