ゼロ-なにもない自分に小さなイチを足していく

本書の内容

 誰もが最初は「ゼロ」からスタートする。失敗しても、またゼロに戻るだけだ。決してマイナスにはならない。だから、一歩を踏み出すことを恐れず、前へ進もう。堀江貴文はなぜ、逮捕され、すべてを失っても、希望を捨てないのか?ふたたび「ゼロ」となって、なにかを演じる必要もなくなった堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語る、「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について。

この本を読めば、堀江氏のイメージだけでなく、「働くこと」への考え方がガラリと変わる。すべてを失い、ゼロの地点に立ち返り、「ホリエモン」としてではなく、「堀江貴文」として、彼は自身の半生を振り返りながら、「働くこと」の意味を語りかける。

Daisuke Fukami
Daisuke Fukami

今回は堀江貴文さんの「ゼロ」を紹介したいと思います。将来に対して漠然とした不安を持つ方にとてもおすすめの本です。メンタル疾患を経験した僕にとってもかなり役立つノウハウがあったのでゼロの自分からでも豊かな人生を手に入れる方法をお伝えしたいと思います。

スタートはゼロ。ひとつずつ足し算していくしかない

この本の結論

失敗してもマイナスではなくゼロに戻るだけだとしたら、なぜ一歩ずつ挑戦しないのか。ひとつずつ「小さな成功体験」を足していくしかない。

 早速ですがこの本の結論を述べさせていただきました。

人が新しい一歩を踏み出そうとする時 、そのスタートラインにおいては誰もが等しく「ゼロ」の状態です。

そこで「かけ算」(=成功へのショートカット)をしても意味がないと堀江氏は言う。

つまりゼロの人間はめんどくさいことをすっ飛ばして楽をしながら近道を探すのではなく、地道に足し算をしてゼロの自分に1を足していくしか無いということです。

地道に1を足していけば必ずどこかで掛け算が使えるようになります。

働くことに悩む前に一歩ずつ小さな成功体験を足していく方が確実なんですね。

Daisuke Fukami
Daisuke Fukami

僕はメンタル疾患を経験し医療保護を受けた経験があります。1年間は何もできませんでしたがこの書籍と出会い少しずつできることから始めていくことで掛け算が使えるようになり人生が大きく好転しました。

仕事が嫌いという人は「経験不足」

 証券取引法違反で逮捕され、すべてを失ったかに見えた堀江氏は服役中も「働く」ことをやめなかった。

「仕事が好きだから、没頭する」のではない。順番は逆で、「没頭したから、仕事が好きになる」。心の中に「好き」の感情が芽生えてくる前には必ず「没頭」という忘我があると堀江氏は言っています。

仕事が嫌いだと言っている人は単なる経験不足。没頭した経験がないから、つまらなく感じているだけなのかもしれないですね。

堀江氏いわく「やりがいは探すものではなく作るもの」と言っています。仮説を立て、実践し、試行錯誤を繰り返す能動的なプロセスを踏めば、与えられた仕事は「作り出す仕事」へと変わっていくとのことです。

Daisuke Fukami
Daisuke Fukami

医療保護を受けるまでの僕は将来の漠然とした不安から仕事に集中できていなかったのかもしれません。本当に没頭している時は充実した日々を送れています。 

「やりたいことがない」は真っ赤な嘘

 僕はメンタル疾患を経験してから、やってもいないうちから「できっこない」と決めつける癖がありました。

自分の可能性にフタをして、物事を悲観的に考えると次第に「やりたいこと」まで浮かんでこなくなります。

「こんなことができたら楽しそうだな。」と思ったとしても「まぁ、自分では無理だけど…」という思考の癖ができてしまったのです。

何事に対しても「できない理由」を考えるようになり。やりたい事が浮かんでこなくなり何故生きているのかさえわからなくなりました。

突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、物事を「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか。それだけだ。

堀江貴文

携帯もパソコンもテレビも何もない閉鎖病棟で自分が諦めかけそうになった時に、周りの方々の愛を知り、僕はたった一人でもいいので大切な人を笑顔にしたいと思いました。

そこから一年の間何もできない日々の中で自分と向き合い少しずつできることから始めて自分の願望が少しずつわかるようになり、「自分には無理」という心のフタを外せば気がつけば「やりたいこと」が湯水のように溢れ出てくるようになりました。

「できる理由」を考えてビラ配りから始めて7カ月で売上が5倍になり最初は不安でも行動することでできることが増えるようになりました。

仕事が嫌いな人と好きな人の違い

 刑務所にいた堀江氏が常に考えていたのが「働きたい」ということだったそうです。
なぜなら働くことで世界中の人と繋がり、誰かの役に立てると感じられるからです。

2021年に医療保護を受けてから一年間はまともに働くことも普通の人間としても活動することができず、ただ横になるだけの日々でした。自分は何もできなくて本当に情けないと感じながら生きるも、心のどこかで誰かと繋がっていたいという思いがありました。

仕事に復帰してからは「ありがとう。」と人に喜んでもらう大切さを思い出すことができ、改めて人は誰かの役に立っていると実感することで幸せを感じるようにできていると再認識しました。

お金のために働くのではなく人や社会との繋がりを生きることを選ぶことで少しずつ心の平安を手に入れることができ、改めて仕事をする大切さを痛感しました。

医療保護を受ける前の僕は仕事を「我慢の時間」として考えていたように思います。仕事を「我慢の時間」してしまうと人生のほとんどが我慢の時間になります。だからこそ楽しめる仕事をしなければ人生は楽しくなりようがありません。

小さな成功体験を積み重ねて自信につなげる

何か新しいことに挑戦する時、自信が必要になってきます。
自信つけるには小さな成功体験を積み重ねること。

僕自身もマーケティングを始めた時は5000世帯のビラ配りから始めました。
何度も何度も断られる経験をするとだんだんと慣れてきて、次はWeb広告やDMに挑戦し・顧客の口コミを集め続けることで紹介やリピートが増えて半年後には130世帯の顧客を獲得することができました。

最初は怖くて仕方ないことでしたがやることを決めて無心でやってみると意外と成果が出ることがあります。
みんなが無理だと思うようなことにノリで挑戦し続けると成果が出て大きな自信に繋がります。

小さな成功体験を積み重ねると「僕ならやれる」という自信が身に付いてきます。

刑務所の中じゃないんだからやりたいことは全部やれ!

小さな成功体験を積み重ねて自信を付けたら、何事も「できる理由」を考えて全てを実行するようになります。
常に新しい分野に目を向けて新しい出会いを作り新しい情報を浴びて興味や関心を持ったことをノリで行動するようになるととても生きやすくなります。

僕自身医療保護を受けた時は拘束が激しくなにもできませんでした。そしてメンタル疾患の治療中の一年間も全く行動ができませんでした。しかし今となっては「何もできない。」と思い込んでいた悶々とした日々よりも何事も挑戦することで結果が見えてくるのでとても楽しい毎日を送れるようになりました。

自分の力で集客し仲間の力で商品を販売し、仲間の力を借りて提供することで仕事をしながらでも自分の時間を沢山持つようになりました。自分でスケジュールをコントロールして、自分の好きな時間に好きなことをできるとやれることが増えてきます。

不自由さを感じているのは全て自分の心が生み出しているものでした。

振り返ってみると自分を拘束していたのはいつも自分で本当は何にも拘束されていない自由の身であることが分かりました。

お金から自由になるために時間以外のものをお金に換える

仕事が嫌いな人は自分の「時間」をお金に換えています。
自分の命を差し出すことによって給料を貰っていることになるわけです。

しかし時間を差し出せば差し出すほど家族との時間や趣味の時間が減り窮屈に感じます。
仕事が嫌いだったとしてもお金がなくなるのが怖くて働き続けなければならない。
そうならないために「時間」以外の何かをお金に換えることをもっと真剣に考える必要があります。

ここで堀江氏は自分の商品を持たないといけないと言っています。
商品とは食べ物でもいいし動画やブログの記事でもなんでもよくて、とにかく自分の代わりにお金を稼いでくれるものを作るべきだと述べています。

そうすれば時間にもお金にも余裕ができて何にも縛られずにもっと好きなように働くことができるようになります。
大事なのは働いた時間分のお金を貰うのではなく価値を与えてお金を稼ぐという方向です。

人生が豊かにならない一番大きな原因は「時間」を売っているからです。

「時間」は「命」そのもの。
命を売ってお金を稼いでいたら労働が辛くなるのは当たり前です。

自分の時間を生きる

堀江氏はお金は増やせるが時間は増やせない。と述べています。
つまり大切な時間を「自分のための時間」に使う事が大事になってくる。

自分の時間と他人の時間
  • 嫌いな人と会う時は他人の時間を生きている
  • 好きな人と会う時は自分の時間を生きている
  • つまらない仕事をやらさている時は他人の時間を生きている。
  • 自分の好きな仕事や趣味をしている時は自分の時間を生きている。

こんな風に有限の時間をいかに「自分」に使えているかを考えることを本書ではおすすめしています。
日頃から今の時間は自分のために使えているかどうかを考える習慣を作る習慣をつけていきたいですね。

通帳ではなく自分に貯金しよう

貯金がないと将来不安という人は多いですよね。
何故なら稼げなくなる自分への不安があるからです。
この不安はいくら貯金しても消えないそうです。

「自分だったら貯金がゼロになってももう一度やり直せる」という自信があれば貯金しなくても将来が不安にはなりません。

もし自分に自信を持っていたらお金は「自己投資」に回すことができます。

堀江氏いわく、毎月3万円貯金する人と毎月3万円自己投資する人とでは将来の可能性は後者の方が圧倒的に広がると述べています。

その3万円で株を買うのもいいし、本を買うのでもいい。旅行やソフトを買って動かすのていい。

本当の意味でお金の不安をけしたければ貯金だけじゃなく自己投資をして「常に稼げる自分になっておく必要がある」と本書では述べています。

まとめ

本のポイントまとめ
  1. スタートはゼロ
  2. 仕事が嫌いという人は「経験不足」
  3. 「やりたいことがない」は真っ赤な嘘
  4. 仕事が嫌いな人と好きな人の違い
  5. 小さな成功体験を積み重ねて自信につなげる
  6. やりたいことは全部やれ!
  7. 時間以外のものをお金に換える
  8. 自分の時間を生きる
  9. 通帳ではなく自分に貯金しよう

人の成長のレベルは可視化できないからこそ、時 に怠けてしまうこともありますよね。

もちろん仕事をしたくない時もあるし、「働く」意味を見失いそうになることも少なくはありません。

しかし、この本はそんな僕たちに活を入れてくれます。まずは目の前の仕事にのめり込んで、意味のある「イチ」を積み重ねていくしかありません。自分の人生を動かすことができるのは、僕たちだけなのです。

Daisuke Fukami
Daisuke Fukami

最後までありがとうございました。