【うつ病との闘い】回復期の過ごし方②

本記事の内容

うつ病の治療を長期間続けていくと、「不安・いらいら感」や「ゆううつ感」は減少してきます。

しかし、周囲から良くなっているように見えても、本人には軽いおっくうさがあったり、人に会いにくかったり、仕事に行けなかったりしますよね。

集中力も安定しないし、いまひとつおもしろさや楽しさを実感できない、軽い体の不調などが続くこともしばしば。

これが回復期の特徴です。

うつ病は「とりあえず何かしようと手をつける」段階から、「根気よく続けることが出来る」段階、そして「面白いという感覚が出てくる」段階へと回復していくようです。

今回は僕が経験した回復期の過ごし方について書いていきたいと思います。

散歩を始めてみる

少しずつ良くなってきて外出できるようになったら散歩を始めてみるのはどうでしょうか?

朝一番に日光を浴びることで体内時計がリセットされて夜眠りやすくなります。

僕は散歩を始めてから少しずつ入眠が改善されていきました。

そして睡眠の質が上がると朝スッキリと起きられるようになりました。

朝一番に何のストレスもなくスッキリ起きて活動できるのは本当に素晴らしいことだと思います。

満たされた状態で起きることができるとつい幸せな気分になります。

温泉に行ってみる

少しずつ回復してきたどこかのタイミングで温泉に行ってみるのはいかがでしょうか?

温泉に入ってリラックスしたりサウナに入って外気浴を繰り返すと本当に気持ちいいのでとても満たされた気持ちになります。

身体の疲れがとれてふわふわと気持ちいい状態になるのでベットに入った時にいつもと違う感覚でスッと入眠できるようになります。

本や漫画を読む

回復期になると本当に少しずつ集中力が回復し本や漫画などが読めるようになります。

僕は入院当初はおっくうで面倒に思っていた読書も体調が良くなると少しずつ読めるようになっていたことに気がつきました。

体調がいいとやはり読書や書き物など考えることが必要な分野で集中できるようになります。

逆に体調が悪い時は何事にも集中力が続かず、ネガティブな思考から抜け出すことができなくなります。

本やエンタメに集中できるようになるのは一つの回復のサインになるかもしれません。

カラオケに行く

僕は歌を歌うのが大好きです。

病気の時はそんなことすら忘れていましたが、ふとした時に思いっきり歌ってみたい!って気持ちになって勇気を出してカラオケに行ってみたんです。

いざ大きな声で歌ってみたら何とも言えない気持ちになって「世の中にこんなに楽しいことってあるんだ!」ってくらい感動したのを覚えています。

閉鎖病棟にいた長期間の間テレビもスマホもない環境に閉じこもっていたので何とも言えない気持ちになりました。

とても勇気が入りますが歌が好きな人にはとてもオススメです。

人生について考えてみる

あんまり回復期に仕事のことであったり人生のことについて考えるのって良くないって聞いたりします。

でも僕は考えることを止めることができませんでした。

自分を責め続けたりネガティブな気持ちを持ち続けることはずいぶんと改善できるようになりましたが、それでもやっぱり将来に対する漠然とした不安はいつもあるし、なんだかんだ僕が社会に復帰するのは無理なんだろうなと感じていました。

だから真剣に生きる道を考えるようにしました。

どうしたら病気の自分でも役に立てるのか、どうしたら自分らしく生きることができるのか、どうしたら心の平安を手に入れられるかできる理由を考え続けて本当に小さな挑戦から始めてみました。

長時間かけてブログを書いてみたり、仕事っぽいことを始めてみたり、チラシを配ってみたり、広告を出してみたりチャレンジが増えていくと少しずつ変化が感じられてできることが増えて気がつけば心がずいぶんと落ち着くようになりました。

先のことを考えるって闘病中は中々しんどいことだと思いますが自分の人生について真剣に考えられたいい機会だったなって振り返ってみるとそう思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

少しずつ体調が良くなってきたら興味のあることを試しに始めてみるのはいかがでしょうか?

活動の範囲を無理のない範囲で少しずつ広げることで本当に小さなことでも出来ることが少しずつ増えていきます。

メンタル疾患は残念ながら特効薬はありません。時間をかけてじっくりと回復していくことが大切です。

自分を本当の意味で大切にしながら少しずつ向き合って体調が良くなることを心から願っています。

Daisuke Fukami
Daisuke Fukami

無理をせずに少しずつ進んでいきましょう。